公認会計士による新規上場企業の財務分析【株式会社ツナグ・ソリューションズ】

公認会計士の視点から、今注目の新規上場企業を紹介し、財務分析を行います。

日本初のアルバイト・パート専門の採用コンサルティングを展開する株式会社ツナグ・ソリューションズについて企業分析を行いました。
会社名 株式会社ツナグ・ソリューションズ
証券コード 6551
市場 東証マザーズ(上場:2017年6月30日)
業種 サービス業
事業内容 主にアルバイト・パートを中心とした採用コンサルティング業を展開
設立 2007年2月28日
従業員数 377名(2017年4月現在)
代表取締役社長 米田 光宏
事業戦略 アルバイト・パートを中心とした採用コンサルティング、採用活動支援サービス、求人情報メディアの企画・運営など人材サービスを幅広く展開している。
平成24年9月期から平成28年9月期(以下、当期)までの財務情報を用いて、公認会計士の視点から財務分析を行いました。

会計士の5期間財務分析

売上推移

  • 小売業・飲食業を中心に人手不足が叫ばれる中、アルバイト・パートを中心とした採用コンサルティング業務の需要は安定しているものと思われ、過去5年間の売上高は右肩上がりで堅調に推移しています。また、セグメントは人材サービス業、メディアサービス業、及びリテールサービス業の3つから構成されています。
  • セグメント毎の売上としては人材サービス業が約6割を占めるものの、直近ではリテールサービス業が著しい売上増加となっています。
 

会社の利益構造

  • 当期の経常利益率は3%程度であり、類似事業を展開する株式会社リクルートホールディングスにおいて同比率は7%であることから、業界水準と比べてやや低い状況にあります。
  • また、当期純利益率についても比較的低い水準にあり、過去5年間は1-3%台で推移しています。
   

会社の資本構成

  • 当期の自己資本利益率は22.7%であり、自己資本比率15.6%となっています。
  • IPOによる資金調達により、基幹サービスのリニューアル及び新サービスのソフトウェア開発投資が見込まれる一方で、借入金の返済も予定されています。
 

PER(予想株価収益率)

  • 平成28年9月期の1株あたりの純利益は26円60銭です。また、想定発行価格1,970円となっています。
 

企業価値に影響を与える外部的要因

  • 現在は様々な業種において人手不足が叫ばれることから一定の需要が見込まれますが、今後はAI等の代替的なサービスが創出される可能性があり、事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
  • また、人材サービス業を幅広く営んでおり、社会保険制度や労働派遣法などの法規制の動向が事業に影響を及ぼす可能性があります。